月経のお悩み

月経(生理)について

月経の異常とは

月経は個人差が大きいものです。普段から自分の月経について観察し、普段と違うようなことがあればお気軽に相談してください。
また、生理痛や量が多いなど困りごとがある場合も対応いたします。
ここでは、とくに月経と関連の深い下記について説明します。

子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍(こぶのようなしこり)のことです。
ほとんどは無症状なのですが、症状がある場合は月経期間が長くなったり、月経時の出血量が多くなったり、不正性器出血が頻繁に起きたりする他、強い月経痛が起きたりします。
月経のある女性の5人に1人に子宮筋腫が発生すると言われていますが、良性腫瘍であるからと、子宮筋腫を軽視するのは危険です。

子宮筋腫の治療法

子宮筋腫が見つかっても、症状が無い場合は特に治療はしません。
ただし、急激に大きくなるケースもあるので、「様子をみましょう」と言われたときは、定期的に診察を受けてください。
貧血や過多月経などで日常生活に支障がある場合は治療したほうがよいでしょう。
薬物療法と手術療法があり、医師と一緒に相談しながら治療方針を決めましょう。

子宮内膜症

子宮内膜症は、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離を繰り返す病気です。
はがれた子宮内膜は通常、月経血として腟から体の外に流れ出ていきますが、子宮以外の場所で増殖した子宮内膜は腹腔内にとどまり、炎症や痛み、癒着などを起こします。
代表的なものは月経痛で、子宮内膜症の患者さんの約9割にみられます。
この他、月経痛以外にも腰痛や下腹痛、排便痛、性交痛などがみられます。

子宮内膜症の治療法

薬物療法と手術療法、あるいはその併用があります。
症状や進行具合はもちろん、患者さんの年齢、妊娠を希望されるかどうかなどを総合的に判断し、最適な治療法を使い分けます。
子宮内膜症は卵巣機能が活発な20~30歳代の女性に多く発症し、閉経による女性ホルモン分泌の減少を境に、こうした症状はおさまります。

月経前症候群(PMS)

月経前3~10日の黄体期に続く精神的または身体的症状で、月経が始まるとやわらぐものをいいます。多くは月経周期のたびに繰り返し起こります。
精神的症状としてはイライラ感、緊張、不安、気持ちの揺らぎ、情緒不安定、落ち着きのなさ、注意力散漫、抑うつ、攻撃性、嗜眠、思考力減退、疲労感、食欲の変化、性欲の変化などが見られます。また身体的症状として、全身的なむくみ感、乳房痛、腹部膨満感、顔や四肢のむくみ、体重増加、消化器症状、頭痛、めまい、のぼせなどが見られます。
PMSの中で特に精神的症状が強く、日常生活に支障をきたすものを月経前不快気分障害(PMDD)と呼びます。
原因は諸説ありますが、不明です。治療はカウンセリング、生活指導と薬物療法に分けられます。診察して様子を見ながら進めていきます。

子宮頸がん

子宮の入口付近の子宮頸部にできるがんです。ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因として有力視されており、ワクチンである程度の予防ができます。
初期には自覚症状がほとんどないため、定期検診が早期発見の重要な決め手です。性交渉の経験がある人は誰でもかかる可能性があるので、年に一度くらいのペースで検診を受ける習慣をつけましょう。

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんワクチンは、小学6年生~高校1年生までは自己負担なしで接種できます。対象外の方も自費で接種できます。

子宮頸がん検診

自覚症状がなくても、1年に1回は検診を受けることをおすすめします。不正性器出血が時々認められる方は、子宮体がん検診もおすすめする場合があります。

料金

シルガード9(9価)

128,000

※小学6年生~高校1年生までは自己負担なし 
※現金のみの支払いとなります 
※表示価格はすべて税込みです

生理をずらす

ホルモン剤を使って、月経を早めたり遅らせたりします。月経終了後、お早めに相談ください。